sRGBについて調査したことをまとめておきます。
■結論
・色空間の一種
・一般的なモニターやプリンターなどで汎用的に用いられている
・国際電気標準会議(IEC)が定めているもの
■色空間とは
★【色空間】★
いろんな種類があります。自分がよく見るものを記載します。
・RGB
光の三原色と呼ばれているR(赤)G(緑)B(青)の3軸で表すことのできる空間。
”光”をイメージしていただくとわかり易いかと思いますが、値が強いほど、白くなります。値が弱いほど、黒くなります。
色の強さが合わさると、白くなります。
・sRGB
国際電気標準会議(IEC)が定めているもの。
一般的なモニターやプリンターはこの規格に則っており、それらでデータの入力・出力を行っても、入力時と出力時の色の差異が少ない。
汎用的
・Adobe RGB
アドビシステムズ社が定義した色空間。
sRGBと比較すると、緑の領域が多い。
扱う色空間が広いため、sRGB色域で色が変換されると、意図した色にならないことがある。
・CMYK
色の三原色と呼ばれているC(シアン)M(マゼンタ)Y(イエロー)に、K(キー・プレート)を加えた軸で表すことのできる空間。
通常のインクでは、RGBで表すことのできる全ての色が表現できないため、CMYKへ変換が必要。
・HSV
色相(Hue)彩度(Saturation)明度(Value)の軸で表すことのできる空間。
RGBやCMYKよりも感覚的に色選定できる。
・HLS
色相・彩度・輝度(Lightness)の軸で表すことのできる空間。HSVに似ている。
輝度を100%にするほど白色に収束していく。
■なぜ色域が広いAdobeRGBで統一しない?
Adobe RGBがsRGBよりも表示できる色域が広いのであれば、なぜ全ての機器でAdobeRGBを採用しないのか?
ネットでいろいろ調べてみると・・・
まず、普及度でいえば、今のところ(2019年現在)sRGBが高いみたいですね。
世間に普及しているモニターがsRGB対応・AdobeRGB未対応であることが多いので、CGを制作する際、色空間で採用することになるのもsRGBになるということですね~。
AdobeRGB対応機器は販売されていますが、高性能な分、sRGB採用機器よりも、高価であるみたいですね。それゆえ、世間へも普及していないのでしょう。
しかし、値段は一昔よりもだんだん下がりつつあるようです・・・。
では、もっと手に入りやすい価格帯になれば、徐々に普及が進んでいくということなのでしょうか・・・?
調べれば調べるほど、疑問が出てきますね。キリがない(^^;)
■なぜCMYKはRGB色域を表現できない?
なぜCMYKはRGB色域を再現できないのか。
CMYKは、減法混色(混ぜれば混ぜるほど黒に近づく)であるので、白は表すことができない。CMYよりも明るい色を表現できない。
プリンターでCMYKが採用されている理由としては、印刷物が紙であることが関係しているらしい。
基本的に、紙は発光物ではないので、”光”の三原色であるRGBは採用することができない。CMYKが採用されている。
白い部分は、インクが乗らない部分である。
ちなみに、CMYKに「K」が存在する理由としては、下記2点がある。
・黒を綺麗に表すため
・CMYで黒っぽい色を表現しているとコスパが悪いため